それぞれの最終楽章 施設で暮らす(3)
「杜の風・上原」生活相談員 阿部扶早子さん
中川麻紗子さん(享年84)は、今年4月中旬に旅立たれた方です。ご主人も同じ特別養護老人ホームに入居されていました。
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麻紗子さんは、左右の大腿(だいたい)骨を骨折して、車いす生活でした。さらに大腸がんにもなり、入院されていました。
元々はご長女の福美さん(55)と夫の正博さん(54)が自宅で介護されていました。しかし、夜トイレに何度も連れていかないといけない状況でした。福美さんはご商売をされていたため、「もうこれ以上は心身的に限界」とのことで、麻紗子さんに「杜(もり)の風・上原」に入居してもらうことにしました。
入居してからは、麻紗子さん…